2025年度 理事長所信

 

ACTION 

~より良い明日へ 今ここから 未来への一歩〜

基本方針

●ひとづくり ~地域や人のために、力を遺憾なく発揮できる人財へ~

●組織づくり ~今こそ個の力を組織へ~

●会員拡大  ~楽しむ姿が未来への一歩へ~

●青少年育成 ~大田市の希望となる青少年へ郷土愛醸成の機会を~

 

はじめに

 私が島根大田青年会議所へ入会したのは2020年の秋になります。職場で役職を任され間もなく、人前で話すことへの苦手意識や、会議等に出席しても所作もわからず只々不安な毎日を過ごしていました。その様ななか、先輩からの勧めもあり、オブザーバーとして島根大田青年会議所の例会行事に参加させていただき、この会であれば自身の成長のためになると思い、門を叩きました。

 入会した当時は新型コロナウイルスが都市部での流行に留まっているなかでありましたが、感染症予防のため当時の理事長よりマスクをいただいたことを覚えています。その後間も無く、新型コロナウイルスに関する様々な規制が発表され、青年会議所活動を行うため、会員を守るために工夫を凝らしながらオンライン会議などの新しい形に挑戦する先輩方の姿がありました。そして、定例会では緊張している私に優しく接し指導していただいたこと、会員の堂々としたスピーチ、品のある所作などを見る度に、私自身もいつかこの様になりたいと強く思うようになりました。さらに、現在までの役職を経験させていただいたなかで、自身のためだけではなく、故郷である大田市の明るい豊かな社会の実現のためにも培った力を発揮していきたいと思う、青年会議所に入会していなければ存在しなかったのであろう自分がいました。

 これは、青年会議所で活動した5年間、同年代の会員と同じ時間を共有し、議論を交わすなかで互いに切磋琢磨し、多くのことを経験させていただいたことに他なりません。そのような経験をさせていただいた青年会議所と同志に深く感謝しています。

 この度、2025年度理事長という大役を務めさせていただくことを大変誇りに思います。先輩方が繋いでこられた歴史や想いを胸に刻み、今ここから未来への一歩を踏み出し青年会議所活動に邁進してまいります。

●ひとづくり ~地域や人のために、力を遺憾なく発揮できる人財へ~

 当たり前のことかもしれませんが、明るい豊かな社会の実現のために必要不可欠なものは、私たち「ひと」です。今、地域や職場、青年会議所で私たちが活動できているのは、先輩方が長年に渡り築いてこられたことによるものです。その想いを受け継ぎ、次代へと渡していくのも「ひと」であり、次代を担う私たちは青年として今からの未来へと力を培い、地域や人のために、力を遺憾なく発揮できる人財となることが、より良い未来へと繋がると考えます。青年会議所には様々なプログラムやセミナー等の成長の機会がありますが、その機会はきっかけにしか過ぎず、学んだことを実際に行動に移さなければ成長にはなりません。成長する過程では必ず失敗もあります。しかし、挑戦した結果の失敗は学びとなり成長の種となります。その一歩を恐れずに果敢に挑戦していくことが自己を高め、より良い明日へ、そして明るい豊かな社会へとつながるのではないでしょうか。未来のために、与えられる成長の機会を自分のものにするため、自らが一歩前へ行動に移し日々研鑽に励み、能力を培っていきましょう。

 しかし、いくら能力を培ったとしても自分一人ではできることは限られ、様々な環境下のなかリーダーとなる私たちには協力してくれる仲間がいなければ多くのことは成り立ちません。協力を得られるためには、自らが率先して行動することや、相手の立場を考える思いやり・感謝の心をもつこと、謙虚な姿勢で相手と接すること等が考えられますが、その様な姿勢が相手の心を動かし信頼関係を築くことで初めて他者からの真の協力を得られることができるようになると考えます。

 限られた時間のなか青年会議所で学ぶことを自分のものにし、明るい豊かな社会の実現へ向けて、地域や人のために力を遺憾なく発揮できる人財を目指し活動して行きましょう。

●組織づくり ~今こそ個の力を組織へ~

 島根大田青年会議所は設立1972年以来、明るい豊かな社会の実現のために運動を続け、島根大田青年会議所に所属し運動を展開された先輩方のご尽力により、地域における組織の社会的な信頼が築かれています。近年はデジタル技術の急速な進化、新型コロナウイルスによるパンデミック、海外に於いては戦争など、これまで経験したことがないような変化が起きており、不確実で複雑、不透明で曖昧な社会情勢から、VUCAの時代と呼ばれています。

 その様な時代のなか、島根大田青年会議所でも時代に即した運営に挑戦してきましたが、今後も様々な環境の変化が考えられるなか、青年会議所としての使命をもち、時代の変化に対応していける組織であることが次代へつなぐことができる組織であると私は考えます。しかし時代の変化の波に乗ることは容易に思えてそうでないことも事実であり、良否を見極めながら運営していくことが必要不可欠です。また、時代に適応した能力やスキルを身につけていくことも必要ですが、誰一人取り残すことの無いよう、会員一人ひとりが支え合い協力して運営していくことが組織にとっては重要なことではないでしょうか。個の力ではどうしても負担が大きくなり、何かを犠牲にしなければならないこともあります。送り出してくれる家族、または会社がそれぞれの会員にはあります。家族や会社の犠牲の上には明るい豊かな社会は成り立ちません。その様なことが無いように、苦楽を共にする仲間と互いを思いやる心をもち、支え合って行くことにより個々の力が集結し、より良い運営へとつながっていくものと考えます。それぞれの役割は違いますが、会員一人ひとりが志高き青年です。個々の力で支え合い、島根大田青年会議所にとって時代に即した効率的な運営を模索していきましょう。

 また、近年は地球温暖化による海面温度の上昇に伴う豪雨等、自然災害が日本各地で発生しています。その災害も時を追うごとに増加傾向にあり、この大田市においても甚大な被害がいつ発生するかわかりません。いつ起こるか分からないことではありますが、必ず起こり得る危機は今日、明日かもしれません。組織を守り地域を助ける活動を継続していくために、万事に備えて運営マニュアルやBCPの随時確認、更新を行い、変化や危機に対応できる体制をしっかりと整え、全ての会員が安心して青年会議所活動を行えるように備えておきましょう。

 そして、2026年度には創立55周年を迎えます。先輩方が様々な時代を試行錯誤し切り拓いてこられたことにより記念すべき年を間近に控えることができています。周年事業を経験したことが無い会員が増えているなか、今一度会員全員が設立当時の想いや歴史を学び、しっかりと理解したうえで大事業を盛大に迎えられるよう今できることから準備を始めていきましょう。

●会員拡大  ~楽しむ姿が未来への一歩へ~

 私たちは20歳から40歳までの限られた時間の中で、明るい豊かな社会の実現へ向けて活動しています。近年は20名を切る会員で事業を行っているなか同志の卒業の影響は大きく、会員の会費で事業を行っている私たちの会員数の減少は事業を縮小せざるを得なくなることや、役職の兼任等より会員への負担は増えるばかりとなり、会員拡大は必須の課題であります。近年はSNSを活用した広報、交流会や積極的な勧誘により拡大へつなげて来ましたが、改善するべきところは見直しながら、この活動は継続して行うことで更に成果が表れてくるものと考えます。

 また、島根大田青年会議所がどの様なことをしているのか、どのような組織なのか、候補者世代の方には知られていないのも実情にあり、課題の一つの理由にあると考えます。その中には必ず私たちと同じ想いをもった人がいると思います。入会した動機は人それぞれにあると思いますが、自分自身が入会しメリットとして感じていることは青年会議所の魅力であり、それを自身が理解し相手へ伝えることや、私たち会員が楽しみ自信をもって活動している姿を見せることが入会へと候補者の心へ響くことにつながるのではないかと考えます。

 そして、入会年数が浅い会員が増えているなか、今一度会員としての意識の醸成、資質向上にも力を入れ、相互の親睦を図り会員同士が心を通わせることで、島根大田青年会議所皆で結束し、楽しみながら日々の活動や拡大へ向け取り組んでいきましょう。その行動は必ず次世代への大きな一歩となると信じています。

●青少年育成 ~大田市の希望となる青少年へ郷土愛醸成の機会を~

 新型コロナウイルスも終息の兆しを見せるなか、様々なイベントが各地で開催され大田市にも賑わいが戻り、人々の多くの笑顔を見ることができるようになりました。しかし、人口減少や人口流出等、地域の課題は多くあります。その課題に対し、将来の大田市にとって希望となるのは青年である私たち、そして青少年たちです。大田市には世界遺産を有する歴史ある町並み、山・川・海の豊かな自然、美味しい食材等の魅力的なものがあり、不自由なく生活させていただける大田市が私は大好きです。その様な素晴らしい魅力を一人でも多くの青少年へ伝え、郷土愛を醸成して行くことが課題解決への一助になるのではないでしょうか。そのためには、私たち青年が青少年に対し、未知の世界や知らなかったことを伝えることで興味や探求心を抱いてもらうこと、そして私たち青年が楽しみ運動する姿を見せると共に楽しい体験を通じて記憶に残して行くことが重要なことであると過去の事業から学ばせていただきました。また、LOM内だけでなく行政機関との連携を図り事業を構築して行くことで、お互いの意思や要望を認識することにつながり、地域課題解決へと近づく一歩になると考えます。

 現在、誰もが今後の未来に不安を感じている状況だからこそ、私たち青年が諦めること無く、子供たちが安心して未来を描ける機会や、大田にしかない魅力、大田でしか出来ないことを伝え、次世代を担う子供たちが大田を愛すことにつながる活動を創出していきましょう。

●おわりに

 島根大田青年会議所は来年創立55周年を迎えます。次年度へとバトンをつなぐためにも準備を始めて行かなければなりません。今年度のスローガンで掲げさせていただく「ACTION」は、メンバーに一歩一歩の「行動」が、今からの未来を創ることを念頭におき活動してほしいという想いを込めました。私たちは悩み多き世代であり、時には立ち止まってしまうこともあると思います。ですが私たちには相談でき、協力し合える仲間がいます。そこでより良い方向を導き出し挑戦し行動して行けば、例え失敗があったとしてもその時間は必ず大きな未来への一歩になると信じています。今こうして同じ志をもった仲間と巡り合えたことは運命だと感じます。共に切磋琢磨し、支え合い「明るい豊かな社会の実現」のために活動して行きましょう。