2026年度 理事長所信

2026年度一般社団法人島根大田青年会議所スローガン

情熱

~ 次代に繋ぐ、想いをカタチに 〜

基本方針

●創立55周年 ~歩み続けよう、次代のために~

●組織づくり  ~より良くするために、挑戦する~

●会員拡大   ~魅力を伝えて、仲間の輪を広げる~

●次世代づくり ~このまちの未来を見据えて~

 

はじめに

 私は高校卒業後、県外へ進学し、地元の大田市へ戻って来ました。就職する際には地元に戻ることを第一条件として決めていました。当時はその理由を深く考えてはいませんでした。思い返してみると自然と生まれ育った環境が自分に合っていること、このまちやひとの良さを無意識のうちに感じ取っていたのだと思います。しかし帰ってきたものの、何の目標も夢もなく、面倒なことからは逃げ、何かあっても他人事、ひととの繋がりなんて必要ない、気の合う友人がいれば十分であると私は考えていました。そのような中、先輩に誘われ言われるがまま参加した異業種交流会、そこで出会ったのが、まちのため、自分たちの成長のために研鑽を重ねる青年会議所会員でした。しっかりとした準備、設営に圧倒的なスピーチ力を目の当たりにした私は、自分の知らない世界にこのように輝いている同世代の青年たちがいることに驚きました。いつか自分もこのようになってみたい。そう思うのに時間はかかりませんでした。そして2019年に入会し、特に人前で話すことが苦手であった私は、会員や諸先輩方に多くの学びや成長の場を提供していただき、少しずつ成長することが出来ました。活動するなかで時には失敗もしましたが、誰一人としてその失敗を責めることなく自分事のように寄り添い、そして次に向けて共に成長をする。そんな素晴らしい循環をもった団体に入り、仲間とともに過ごしてきた時間は私にとって大きな財産となっています。青年会議所というところは数多く成長する機会があります。しかし、その機会は自らの意思で挑戦しないと掴みとれません。会員には自身の成長に繋げるために、果敢に挑戦してもらいたいと考えます。

 創立55周年を迎える、記念の年となる2026年度理事長として、これまで培ってきた経験、そして成長させていただいた感謝の気持ちを胸に、「明るい豊かな社会の実現」に向け、情熱をもって邁進してまいります。

●創立55周年 ~歩み続けよう、次代のために~

 1972年に日本で507番目のLOMとして島根大田青年会議所は設立されました。「修練・奉仕・友情」の三信条のもと「明るい豊かな社会の実現」に向け、多くの諸先輩が日夜問わず本気で考え、議論し、事業を展開し、この地域、ひとの成長のためにご尽力されました。その輝かしい功績、伝統があってこそ創立55周年という節目を迎えることができます。これは決して島根大田青年会議所だけの力ではなく、地域の皆様を始め、行政各所、各関係団体、志を同じくする各地青年会議所の皆様のご理解とご協力をいただけた賜物だと感じています。55年という長きに亘る歴史を感じ、伝統を守りつつも新たな知見を取り入れ、山積する地域課題の解決に向け、私たちは運動を展開していかなければなりません。

 本年度、創立55周年を迎えるにあたり、今一度、創始の想い、これまで受け継がれた諸先輩方の想いを振り返り、更なる歴史を創りだすために、次代へ青年会議所の意義を伝えられるように歩み続けてまいります。

●組織づくり ~より良くするために、挑戦する~

 島根大田青年会議所は創立から多くの会員が所属し、組織運営に携わってこられました。その歴史や伝統を引き継ぎ、様々な挑戦のうえ、現在のカタチとなっていると感じます。2020年以降リモート会議が普及してからは、時間さえ確保できればどこにいても会議が可能な時代へとなりました。便利になった反面、実際に顔を合わせていないため本音やその場の空気感が上手く伝わらずに貴重な時間を使っているのに充分な議論がされていないことが見受けられます。時代の変化に即座に対応し、最新の技術を取り入れることは青年会議所の良い部分です。しかし、本当に今、島根大田青年会議所に必要なのか、当たり前を疑い活用していくべきであると考えます。そして、更により良くするために改善が必要な時は失敗をおそれずに挑戦をしていきましょう。

 近年、会員数は20名を下回ることが多く、会員一人ひとりの役割も増えている状況にあります。諸会議運営については、時間は有限であること、会員が貴重な時間をさいて活動、運動していることを意識して欲しいと感じています。   仕事や家族との時間を疎かにしてまで青年会議所活動をする必要はありません。  その積み重ねにより青年会議所活動への理解を得難くなってしまう可能性があります。自分の近くにいる一番の理解者を幸せに出来ないのであれば、誰かのため、まちのために事業を展開しても説得力にかけてしまいます。だからといって歩みを止めるのではなく、そのために時間を生み出す工夫をし、時代にあった取り組み方を検討して、島根大田青年会議所に適したカタチで持続可能な組織づくりを模索していく必要があると考えます。

 さらに近年では、毎年のように地震や豪雨により日本各地で災害が発生しています。夏場の平均気温も高くなり、それに伴い四季の移り変わりにも変化があるように感じます。過去にも防災、減災に関しての注意喚起を行ってきましたが、どうしても時間経過と共に意識や学んだ記憶は薄れていきます。行政や関係各所と連携を図り、青年会議所の役割を認識し、BCPやマニュアルを随時更新して、万が一に備えて組織が機能できるように準備しておきましょう。

 

●会員拡大  ~魅力を伝え、仲間の輪を広げる~

 会員拡大は島根大田青年会議所にとっての最重要課題として認識しています。

 2024年には15名のスタートとなり、過去最少の会員数となりましたが、会員拡大委員会の設置と会員一人ひとりの意識変化による拡大活動により、現在は微増となっています。しかし、私たちには40歳で卒業という宿命が待ち受けています。今後、3年間で10名以上の卒業生を輩出することとなり、今までのように青年会議所活動を継続していくためには、より一層、会員拡大に力を注がなければなりません。全国的にも会員数は減少傾向にあり、人口減少も進む中、この地域に青年会議所を残していくには、会員はもちろん、特別会員の皆様とも連携を図り、活動していくべきであると考えます。

 近年、実施している異業種交流会や対外事業の企画段階から、スタッフとしてJC活動に触れることで、入会に繋がる場面も過去にあったことから有効な手段として認識しています。そして新たな候補者の発掘や、候補者へのアプローチ方法の共有、最後のクロージングの判断は、会員同士でしっかりと意思疎通を図り進めていく必要があります。また、拡大活動を行ううえでは、私たち自身が会員であることに誇りをもち、何事にも懸命に取り組む姿が候補者の心を動かすと考えます。

 入会後、間もない会員にはスポンサーを主として会員全員でサポートをし、会員としての資質向上にもつなげていきましょう。同じ志をもった仲間が増えれば、活力が向上し、事業の幅も広がり、私たちの活動、運動を周知してもらえる機会が創出できます。「明るい豊かな社会の実現」のために取り組んでいる、私たちの魅力を伝え、仲間の輪を広げて、会員拡大を成功させましょう。

●次世代づくり ~このまちの未来を見据えて~

 私たちが暮らす大田市は人口減少、少子高齢化が進み、活力が低下しつつあります。日本全体を見ても出生率は過去最低を記録し、地域の子どもたちの元気な声を聞く機会が少なくなってきているように感じます。このままでは、私たちの子ども世代が青年になるときには、地域の大人たちは何も成しえずに大きな負担を残したと言われても言い返すこともできない状態になりかねません。この故郷に何の魅力も思いもなく、有望な人財が流失してしまうのを私たち青年会議所が地域課題として取り組まない選択肢はないと考えます。

 このまちには、山があり、海があり、世界遺産という誇るべきものがあります。ここに暮らす人々は、その貴重な魅力に気づいているでしょうか。時を重ねるごとに慣れてしまい、当たり前にあるものが、いかに恵まれているのか、認識が薄れているように感じます。行政や他団体でも様々な方法で地域における広報活動が行われてはいますが、大田市で活動する団体として互いに手を取り合い協働していく必要があります。そのためにも、まずは私たち青年会議所がしっかりとその魅力を理解しておくべきであると考えます。そして、より一層、地域に関心をもち、アンテナを張り巡らせ、大田市にあるものを最大限に利用して希望溢れる未来を創造していきましょう。

●おわりに

 今年度のスローガンに掲げさせていただいた「情熱」は、会員それぞれが持っている熱意や感情を青年会議所活動、運動に表現して欲しいという想いを込めました。情熱は、困難を乗り越える原動力となり、新たなアイデアを生み出すために重要であり、周囲の人々にも良い影響を与える力があると考えます。私たちは家庭、仕事に加え、青年会議所活動を行っています。そのなかで時間を生み出し、まちのため、人のために事業を展開していることに誇りをもち、40歳までの限られた時間を有効に使い、同じ志をもった仲間とともに成長し、堂々とその背中を見せましょう。

 会員一人ひとりの行動が、このまちのより良い未来へと繋がることを私は信じています。